【貯蓄】59歳で貯金50万円は少ない？多い？59歳の平均貯金額と老後資金でどれくらい貯金する必要があるか

あなたが持っている貯金が他人と比べてどれくらいなのか、また、老後の財源についての不安感はありませんか？59歳という時期になると、自分の財務状態について真剣に見つめ直す人が多いかもしれません。そこで、今回私たちは「59歳での貯金50万円は適切？それとも不足？」という問題に焦点を当ててみます。

59歳で貯金50万円は少ない？平均は？

59歳の平均貯金額を見てみましょう。あくまで「平均」であり、貯金額は生活スタイル、給与、借金の有無、地域、個々の目標など、多くの要素によって左右されます。

59歳で単身（独身）生活の場合

金融広報中央委員会の調査では、50代の単身（独身）者の平均貯金額が1,048万円であるとされています。これを基準にすると、50万円の貯金は-998万円の差があり、これを平均値より少ないとみなすことができます。

中央値との対比

ただし、平均値は一部の貯金が大きい人によって引き上げられる可能性があります。より現実的な指標として中央値が53万円となっています。この基準に基づいて見ると、貯金50万円は-3万円の差となり、これは平均値に近いと評価できます。

59歳で2人以上の世帯の場合

金融広報中央委員会の調査によれば、50代2人以上の世帯の平均貯金額は1,253万円です。これを基準にみると、貯金50万円の差額は-1,203万円となり、それを中央値より少ないと判断することができます。

中央値を見ると

しかし、平均値は一部の極端に高額な貯金を持つ人々によって影響を受け、偏ってしまうことがあります。より現実的な数値である中央値は350万円となっています。この数値を基準にすると、貯金50万円の差額は-300万円となり、それは中央値より少ないと言えます。

年代別の平均貯金額

それではさらに広い視野で、日本の年代別平均貯金額を見てみましょう。

引用：金融資産保有額（金融資産を保有していない世帯を含む）（単身世帯調査）｜各種分類別データ（令和4年）

引用：金融資産保有額（金融資産を保有していない世帯を含む）（二人以上世帯調査）｜各種分類別データ（令和4年）

老後の資金として準備すべき貯金額

以前、「老後には2,000万円が必要」という問題が注目されました。老後の資金準備について不安を感じる方は多いかと思います。60歳以降に必要とされる資金は様々な要素によって変動しますが、単身者であれば1,000万円、夫婦であれば2,000万円が目安と考えられます。

59歳で50万円を持っている場合の老後の資金計画

現在、59歳で50万円を蓄えている場合、60歳までに必要な貯蓄額を見積もりましょう。

59歳で独身（単身）の場合

もし独身の場合、60歳までに必要とされる老後資金は約1,000万円とします。これによると、不足する金額は950万円です。この金額を等分して蓄えていくとすれば、60歳までの1年間で年に950万円、月に79.2万円の貯蓄が目安となります。

59歳で2人世帯の場合

2人世帯の場合、60歳までに必要とされる老後資金は約2,000万円とします。この場合、不足額は1950万円となります。この金額を等分して蓄えていくとすれば、60歳までの1年間で年に1950万円、月に162.5万円の貯蓄が目安となります。

59歳で貯金50万円の老後資金の考え方

あくまで上記は理想的な数字であり、将来の収入や支出、インフレなどの要素を考慮すると、さらに貯蓄額を増やしたり、60歳以降も仕事をし、収入を得る必要があるかもしれません。

貯金を増やすためには、貯蓄を積み立てるだけでなく、投資を通じて資産を増やすことも考慮すると良いでしょう。ただし、投資はリスクも伴うため、慎重に行う必要があります。

以上が、59歳で貯金50万円のあなたが老後までにどれくらい貯金したほうが良いかについての考察です。皆さんの資産形成の参考になれば幸いです。